腸重積

腸重積とは、どんな病気?

腸重積は2歳くらいまでの乳児がかかりやすい病気で、そのなかでも生後7、8か月頃の離乳期の赤ちゃんが特にかかりやすいといわれています。
小腸の端っこの回腸と呼ばれる部分が、大腸に入り込んで起こる病気です。
赤ちゃんが突然ぐったりし、血の気が引いて顔色が真っ白になる、血便がでるといった症状があったら、即刻病院に連れて行かないと手術が必要になるなど命にもかかわります。

腸重積が起こる原因は、腸のリンパ組織が腫れ上がって肥大化し、そこから大腸に入るためと考えられています。
リンパ組織が肥大化する原因として、風邪等のウイルス感染が多く、腸重積になった赤ちゃんの25%が風邪に感染していると報告されています。

リンパ組織の肥大化以外にも、小腸に腫瘍があったり、膵臓の組織が小腸に入り込んだり、生まれつき腸管の一部にメッケル憩室と呼ばれる袋状のものがある場合は、ここから腸重積が起こる事もあります。

腸重積の症状と、治療法

腸重積になると腸の血流が阻害されるため、血管に血が溜まって破れ、腸内に出て血便がでます。
また、腸が働かなくなるので嘔吐などもあります。
そして腸に血液や栄養が流れない状態が続くと、腸が壊死を起こしてしまいます。
このような事態に陥らないよう、様子がおかしいと感じたら、すぐに医者に診せましょう。

病院ではお腹の触診や超音波検査、レントゲン検査などで病名を診断します。
腸重積と診断されたら、お尻から腸に造影剤や生理的食塩水、空気を注入して、その圧力で入り込んだ回腸を元に戻すのが一般的な治療法です。
発症から24時間以内なら、ほとんどがこの治療法で改善します。

しかしこの方法では回腸が元に戻らない場合は、手術が行われます。
また、発症から時間がたっており、腸が壊死している場合は腸を切り取らなければいけません。
大変な決断を迫られることになりますから、一刻も早く病院で診てもらうことが大切です。

ただ、治療を受けても、約1割の赤ちゃんが再発しています。
再発の多くは、治療後24~36時間以内の発症です。
このため、治療後36時間までは特に注意が必要なので、多くの病院が入院と絶食を勧めています。
再発してもすぐに対応できるように、医療機関で様子をみるわけですね。

ただ、再発は1回で終わりとは限りません。
場合によっては何回も再発を繰り返すこともあります。
あまりにも頻繁に再発を繰り返す場合は、腸に何らかの病気がある可能性も考えられます。
お医師さんに相談しましょう。

また、一度腸重積を起こしたら、発症のときの症状をよく覚えておき、再発したときにすぐに病院に連れていけるように、常に注意を怠らないことが大切です。

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